2018/08/17 20:16
今年デビュー45周年を迎えた松任谷由実が、8月5日に行われた【ROCK IN JAPAN FESTIVAL 2018】に出演。自身初となるフェスの舞台で、不朽のアンセム9曲を披露した。
出演決定時から注目を集めていた松任谷のステージ。その姿を一目見ようと、大勢の人々がGRASS STAGEに詰めかけた。テンガロン・ハットにショート・パンツ姿の松任谷が登場すると、会場からは大きな拍手が巻き起こり、そのままオープニング・ナンバー「Sign of the Time」がスタート。45年のキャリアを感じさせる圧倒的な存在感はもちろんのこと、初のフェス出演に新人も顔負けのハングリー精神を見せ、瞬く間にオーディエンスの目の色を変えていく。
「こんにちは!清水ミチコです!」と第一声から笑いを誘いつつ、「短い時間ですが知ってる曲もあると思うので、楽しんでいってください!」とヒット曲「Hello, my friend」、「守ってあげたい」を立て続けに投下。「やさしさに包まれたなら」では、集まった大勢のオーディエンスを見渡しながら花道へ。数々の大舞台を経験してきた貫禄を見せつけた。
“平成最後の夏”にちなみ、「平成はCDが売れて、売れなくなった時代。平成になった途端、私がメガヒットの火蓋を切りました」と自身のキャリアを振り返る。さらに「その時期はお父さんお母さんが恋愛していた時期。それを音楽でお手伝いしてきました。だからここに存在してるって人もいっぱいいると思うよ?」と、数多の恋愛ソングを世に送り出してきた松任谷ならではのMCも炸裂した。
「次はクールなサウンドのシャワーでみんなに涼しくなってもらおうと思います」と披露されたのは、今年4月にリリースしたベスト・アルバム『ユーミンからの、恋のうた。』にも収録されている「夕涼み」。ウィンド・チャイムの音色が黄昏時のGRASS STAGEに響き渡ると、その空気感を纏ったまま名曲「ひこうき雲」へ。近年では映画『風立ちぬ』の主題歌に起用されたこともあり、若い世代のオーディエンスが口ずさむ様子も見られた。
清涼感のある楽曲が続いた後は、火炎砲も噴き出した情熱的なアンセム「真夏の夜の夢」。鈴木茂や林立夫を中心としたバックバンドによる熱い演奏と、年齢を感じさせない松任谷の魅惑的なパフォーマンスで、この日一番の盛り上がりを見せた。
バンド・メンバーの紹介を挟み、ライブはラスト・スパートに突入。「春よ、来い」や「卒業写真」のイントロが流れると、会場からは感嘆の声が上がる。サビでは松任谷も客席にマイクを向け、それに合わせてオーディエンスもシンガロング。その光景に松任谷も満面の笑みを見せ、長い拍手に包まれながら初めてのフェスの舞台を後にした。
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